A. ディスクに内蔵されているキャッシュの有効無効などの設定を変更するもの。
A. コマンドラインツールなので、バッチファイルなどでの自動化に便利なほか、書き込みキャッシュの有効・無効以外の設定もできることがある。
A. Active Directoryのドメインコントローラで、NTDSディレクトリを置いているディスクの書き込みキャッシュがOS起動時に自動的に無効にされる問題(KB321543参照)への対処に便利である。詳しくは別項を参照。
A. (1)書き込みキャッシュの有効・無効以外の設定・表示もできる。(2)キャッシュのフラッシュができる。(3)Windows 2000/XPでは動かない。
A. CrystalDiskMark 3.0での測定結果を以下に示す(Western Digital製のSATAハードディスクで測定)。
通常の設定(-w 1 -p 0 -r 1) | 強制キャッシュ(-w 1 -p 1 -r 1) | 書き込みバッファ無効(-w 0 -p 0 -r 1) |
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A. この設定は、キャッシュを使用しないで書き込むモードを使用していたり明示的なバッファのフラッシュを行なっている特殊なプログラムにしか影響しない。そのようなプログラムであれば性能が向上するはずである。
ただ、そのようなモードを指定しているプログラムにはそうするだけの理由があるはずであり、本来無闇にこの設定を有効にすべきでない。この設定は、KB332023で説明されているようにWindows 2000の古いSPで誤ってこの設定が強制的に有効になっていたのに依存していたシステムを救済するためのものと考えるべきだろう。
(2013.10.12追記)Technet
Magazine 2007年4月号の記事「Windows 秘話: バグの力」も参照のこと。
A. ディスクによってはエラーとなることなく一部の設定が無視される。筆者の手元での検証では、通常のSATAディスクに対しては、-w(書き込みキャッシュの有効・無効)と-p(直接書き込みの禁止)以外の設定はできないものが多いようだった。なお、設定変更と同時に-Pを指定したときは、本ツールがディスクに送った値が表示されるのであって、ディスクから改めて読み出した設定値が表示されるわけではない。したがって、そこで設定が書き換わっているようでも、あらためて-Pを実行すると書き換わっていないことがあるので注意が必要である。
A. 書き込みキャッシュ有効の場合、一時的に-w 0相当の状態に設定を戻してからフラッシュしているので、正常にフラッシュされるはずである。
A. RAIDカード経由で繋がっているディスク、またはそれに相当する場合(マザーボードのオンボードのRAID機能など)、またUSBディスク等にはこのツールは使えず、そのようなエラーになる。ただしそのようなディスクでも、-fでのフラッシュだけはできることがある。
A. 存在しないディスクを指定しているなど、物理ドライブ番号の指定が間違っている。
A. ファイル名の本体を8文字に収めるために削ったもの。