木曜日にNHK BS2で放送された「脚本家・橋本忍が語る黒澤明 ~”七人の侍”誕生の軌跡~」を遅ればせながら録画で見ました。
先々週くらいにやはりNHKで特集されていた新藤兼人氏もそうでしたが、橋本忍氏も90代にしてはお元気そうな方でした。
内容は『複眼の映像 私と黒澤明』(Amazonアソシエイト)をなぞるような感じで、あまり目新しい情報はありませんでしたが、七人の侍のシナリオがどうやらキャラクター先行型だったらしいというのは興味深いことでした。キャラクター先行型、つまりキャラクター設定を先に詳細に決めてストーリーは比較的成り行き任せに書いていくというやり方は、アニメやライトノベルでは特に一般的なようです。ただこれ、物語の結末が締まらなくなりがちという欠点があるのですよねえ。そしてそれは『七人の侍』も例外ではなかったと思います。
橋本氏のモットー「シナリオは下手に楽に書け」は前掲書にもありましたが、あちこちのブログで取り上げられている様子。もっともな話ですが、あまり真に受けすぎるのもまずそう。少なくとも、その後に直しの段階があることは大前提です。
追記: このモットーの内容について詳しくは例えば次のページ参照。
ありがとう橋本忍先生(ToT)
小野文恵さんはこの番組の聞き手には若干合っていないように感じられました。番組の性質上、どうせもともとある程度映画好きの人しか見ていないのだから、無理に盛り上げる必要などないのだし、ちょっと反応が大げさ過ぎて感情の押しつけになってしまってます。
番組で言及されていた本はこちら(Amazonアソシエイト)。高い…
悪魔のように細心に!天使のように大胆に! (1975年)