コレが「絵の上手い漫画家ランキング」の完全版です。 (SUKEBENINGENSUKEBENINGEN)
この前IKKIを読んだときに『海獣の子供』が載ってたので、この中では五十嵐大介の絵だけは見たことがあることになりますが、正直あの絵は見づらかったですね。絵だけ見れば上手いっちゃー上手いのかも知れないということになりますけど、マンガに適した絵とはあまり思われません。マンガのコマの中の絵は、ストーリーを理解するために次へ次へと読み進めていくものなので、機能面ではむしろ図に近いもので、純粋な絵とは評価軸が異なってくるものなのだろうと思います。
それとこれは絵とは関係ありませんけど、コマ運びにはやっぱり改善の余地があるなと思いました。8/9のエントリで、『さらい屋五葉』とコレとどっちを例として取り上げようか迷ったくらいですよ。
それともう一つ、これは創作の批評では分野を問わず問題になることですけど、純粋な受け手、消費者から見て作品がすごい、面白いという評価軸に加えて、作り手から見てすごい、こういうのはなかなか作れない、ということを評価軸として認めるのかどうかがここでの評価の大きな分かれ目になると思うわけです。
認めても認めなくてもいいんですが、いずれにせよそれは単なるドグマを超えないものでありまして、反対の立場を否定することはできないしすべきでないかなあと思います。