(NHK BSPにて放送)
著作権失効対策ではあろうけれど、それにしてもこれは見直す価値のある高画質。ノイズが皆無とは言わないまでも相当除去され、画面のブレもない。また、HDらしい高解像度でピントが誰の顔に合っているかがはっきりわかる。映画館で見るよりよほどよく見えるのでは。音質もよく背景の音効がよく聞こえる。
中身は従来通り素晴らしいのだけど、何度目かの再鑑賞で、やはり若干ペースが遅いように感じられたのは致し方ないところか。大阪の息子はこの話に必要だったか今でも確信が持てない。
何度見ても杉村春子の演技は頭抜けている。
名作の影に名映画音楽あり。あまり言われないけれど、この作品も音楽がいい。最近の邦画はまず音楽が安っぽくてダメだね。
この話は、「老いた父が、ひとたび巣離れした子供はもはや当てにすべきでないと気付かされる話」である。
95点/100点満点