『孤独のグルメ』(TVドラマ)第8話「神奈川県川崎市八丁畷の一人焼肉」

  • うーん、五郎ちゃんBMWに買い替えたのかあ。ボルボの方がよかったんだけどなあ。
  • やはり川崎は個性の強い街だからか、町並みが絵になる。
  • 例によってシナリオについて。まず、あのアヴァンは意味がない。単なる繰り返しではないか。あまり無理に冒頭で料理を登場させようとしない方がいいようである。
  • あの店を選んだ経緯が説得力に欠ける。とにかく腹が減っていたという以上に大した理由がないのなら、原作がしているように、むしろいきなり焼き肉のシーンまで、それが行き過ぎなら少なくともメニューを開いているシーンまで、ジャンプさせた方がいい。
  • 料理を食べているシーンがシリーズ初めの頃と比べて長くなったように思われるが、それ自体はそれほど不自然ではないようである。ただ、一人であれだけ食べるというのは……五郎が大食いキャラというのが確立しているからいいが。
  • 演出について。まず入店のシーン、黄色い看板を目印に戻ってきたシーンなのだから、その看板をフレームから外してしまったのは明らかな演出ミスである。メニューを見ているシーンでメニューの中身を映さなかったのもよくなかった。
  • これはどちらかといえば脚本理論に属するけれども、物語やドラマは、体験談の形式を持っているから、直接には語り手の行動の理由と結果(の反復)を語っているのである。演出にあたってもこの原則に忠実であるべきである。後の語り手の行動や結果に影響を及ぼさない出来事は省略しなければならないし、影響を及ぼすものや、行動や結果そのものは必ず描写しなければならない。ただし、行動の理由となるもののうち、物語開始時点で語り手は既に知っていたが観客は知らなかったことと、語り手も観客も知らなかったこととでは語り方が異なるが、それはまた別の機会に。
  • ドラマの場合、カメラが手振れすると、そこにカメラマンがいることが否応なく意識されて興ざめである。
  • ロースターの中からのアングルは面白い。
  • 最近ピンボケが減ったようだ。というより明らかなものは全然ない。
  • 焼き肉そのものは旨そうだったが、ちょっと狭いかなあのカウンターは。
  • 五郎ちゃん、箸は分けた方がいいよ。

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