カリオストロの城

TVでやってたので久しぶりに見てしまいました。

カリオストロは、ルパンが常に他の登場人物の上を行く(あまりピンチに陥らない)というルパン三世のストーリーの基本線を少し外しているところがあって、昔からあまり好きではありませんでした。今回見直してみて、よくできてはいるけれども、やっぱりこれは私の知っているルパン三世じゃなくて、あくまで宮崎駿独自の世界観で作った物語にルパンの方を当てはめた作品だなという感じがしました。ところどころラピュタに似ているように感じられる面があるのもいかにもです。もっとも、私の知っているルパン三世というのは赤いジャケットのルパンなのですが、Wikipediaの記事によると、緑のジャケットを着ていた頃のルパンのTVシリーズ後半は宮崎駿が演出していて、カリオストロのルパンもそれに沿ったものなのだそうで、どっちのルパンが本来なのかについては議論の余地があるようです。

それと、アニメとしては映画的といっていいカリオストロの演出ですが、それでも今日的な目で見ると、宮崎駿の作品って昔はかなりアニメアニメしてたんだなと感じられました。からくり仕掛け満載の城という設定からしてそうなんですが、まあこれはルパン三世だからと無理矢理納得するにしても、セリフなんかも相当クサい。最後の銭形警部の有名な決めゼリフも今だったら厳しいのでは。まあこれは演出というか脚本のほうですかね…

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