最近ネタもないのでマンガの寸評でも…
「アクション」2008/5/20号
第一話はだいたいこちらで読めます。他の出版社もコレやってくれないですかね。
- 漫兆DX作『中野の犬たち』
- この前この人の入選作を見たときはいくらなんでもこれは…と思ったけれど、これは意外とイケてるかも。
- 福満しげゆき作『うちの妻ってどうでしょう?』
- 前回と違って今回は正統派。やっぱりこのマンガはこうでないと。
- はやせ淳作『駅弁ひとり旅』
- 相変わらずドラマに乏しいし、かといってオタク的知識の深みも足りない。
- 郷田マモラ作『サマヨイザクラ』
- 人物がステレオタイプ的だし、裁判員制度を「説明」しようとしているところが鼻につく。「企画制作: 最高裁判所」と付け加えたくなるような国策マンガ?
- 武富健治作『鈴木先生』
- どうにも重たすぎて苦手。絵と内容とどちらかだけでももう少し爽やかにできれば…
- こうの史代作『この世界の片隅に』
- 前回、雲の生成過程を蕩々と説明していたお父さん。他人事とは思えず心配です。
「ビッグコミックスペリオール」2008/5/23号
- 三田紀房作『マネーの拳』
- マニュアル本を鵜呑みにする世代に贈る「起業の必勝法」。ドラマとしては手堅い感じなのだけれど、こんな子供だましに熱くはなれないですねえ。
- 乃木坂太郎作『医龍』
- 教授選なんてもう忘れてた。もっと大ゴマを減らして展開を速くした方が。
- 久部緑郎作『ラーメン発見伝』
- 展開はすごくベタなんだけど、その分安定感は抜群のマンガ。葉月の妹というアイデアはなかなか面白いと思います。
- 小山ゆう作『あずみ』
- なんと単行本はもう45集が出るとの由。ストーリーはワンパターンではあるんだけれど、つい読みますね。
- 星里もちる作『光速シスター』
- 導入部はとりあえず終了、連続掲載もひとまずここまで。もう少し読みたかった。
- こやす珠世画『相棒』
- 単なる推理モノってやっぱりドラマが薄っぺらいです。第一話はまあまあだったんだけどなー。
- 谷澤史紀作『電柱なんか見ないで!』
- 女の子の絵が、ちょっと古風な感じはするけれど、可愛いですね。あとエロいシーンはやっぱり本職?だけあって上手いです。
- ロドリゲス井之介作『世界の中心でくだをまく[仮]』
- このマンガ、初めの頃は話のテンポというか、コマ割というか、語りの基礎技術みたいなところがメチャクチャで、どうなってんのと思ったのだけれど、武論尊が出てきた頃からぐんぐんと改善。おっ、これは伸びるかなと思ったら、その後武論尊が出てこなくなった頃から退化を始め、今では初めの頃に逆戻り。これって、編集さんにも責任あるんじゃないですか。
- 福田幸江シナリオ・倉田よしみ画『味いちもんめ~独立編~』
- 『マネーの拳』よりこっちが好きです。
「ビッグコミック」2008.5.25号
- 九和かずと作・はしもとみつお画『築地魚河岸三代目』
- 原作者が変わってからやはり以前の切れ味はなくなってしまったけれど、徐々に進歩してきていると思います。
- さいとう・たかを作『ゴルゴ13』
- 「たのしくまなべる マンガ『世界の政治・経済』」こと『ゴルゴ13』。回によって出来映えにかなり差があるが、今回は宝石業界がテーマ。まだ前編なので評価は下せないが、さてどうなりますか。
- 小林よしのり作『遅咲きじじい』
- 本来の小林よしのりらしいギャグマンガ。この雑誌に載っているということに微妙な違和感はあるけれど、悪くないと思います。
- いがらしみきお作『かむろば村へ』
- この作品、第一話を読んだとき、連載漫画としては珍しく、明確な構成とテーマ・結末を持った一つの物語を描こうとしている感じがして期待していたのだけれど、そういう観点からすると最近話があまり先に進んでませんね。いや、進んでるのかなあ。そういうところは『SS』なんかと感じが似てるので、結末をきちんとしてくれるのかちょっと怖いです。