この記事を見ていて思ったのですけれども、コンテンツ産業の今までのモデルは、リリース後にCDを買って貰う「後払い制」から、リリース前に予約して買って貰う「前払い制」に移行せざるを得ないんじゃないでしょうか。
具体的には、まず制作直後には映画のように指定された場所でだけ・又は音質を落したお試し版にだけ、コンテンツにアクセスできるようにする。それで気に入ればリリースへの予約を入れておく。一定数集まれば正式に発売。発売後一定期間経過後は、予約していない者でも割高な価格で購入できるが、予約購入者には(1)発売後の(予約していない者への)販売分に対するロイヤリティ分配金 (2)違法ダウンロードに対する損害賠償からの分配金 の受け取り権を付与する。
この方式のポイントは、一定の売上は発売までに確保できる点と、予約購入者にロイヤリティ配分して製作者側に巻き込むことで、違法アップロードをしない・又は発見した違法コンテンツを通報する・動機付けができる点です。特に後者は、若者にコンテンツ権利に対する意識改革を起こす可能性があるという点で重要と思います。
ただこれは、音楽のように制作原価がそれほど高くなく、予約が集まらなくてお蔵入りという事態に耐えられる業界に限られますが。
音楽を盗むこと: それは悪か善か?
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