未分類」カテゴリーアーカイブ

桜の舞い散る季節

○桜の舞い散る雨上がりの通学路(午後)
ランドセルを背負った遠野貴樹(11)と篠原明里(11)が、桜の木を見上げている。明里の手には閉じた傘。
明里「ねえ、秒速5センチなんだって。」
貴樹「えっ、何?」
明里「桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル。」
貴樹「ふうん…アカリ、そういうことよく知ってるよね。」
明里「ふふん」
と、少し得意げに笑う。
二人は並んで歩き出す。
明里「(落ちてきた花びらを手に取って)ねえ、なんだかまるで雪みたいじゃない?」
貴樹「そうかなー」
明里、駆け出す。
貴樹「あっ…ねえ、待ってよ!」

○小田急線の踏切
踏切にも次々に桜の花びらが落ちてきている。警報機が鳴り始めたところへ明里が駆けてきて、閉まりかけの遮断機の下を向こう側へと通り抜けていく。遅れて駆けてきた貴樹は遮断機に遮られる。
貴樹「アカリ!」
明里、向こう側で立ち止まり、貴樹の方を振り向く。手にしていた傘を差し、くるりと回って見せて
明里「タカキくん、来年も一緒に桜、見れるといいね!」
と微笑みかけるが、そこへ電車がやってきて、明里の姿は見えなくなる。

○タイトル「桜花抄」

以上、『秒速5センチメートル』のファーストシーンでした。
というわけで、今まさに『秒速5センチメートル』の季節ですね。

# ちなみにmixiによると、ラストシーンは2008年の春なのだそうです。

東京アニメアワード

今年の「東京国際アニメフェア2008 第7回東京アニメアワード アニメーション オブ ザ イヤー」は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』に決まったそうです。

『ヱヴァ序』、私も一応見ましたが、悪くはないけれどまあなんというか、現段階では焼き直しに過ぎませんし…旧劇場版の時代にはこの賞はなかったわけで、賞のハク付けのために貰っておいて欲しいということでしょうか。完結して単なる焼き直しでないことが判明した時点であげるならわかりますが。

『秒速5センチメートル』がかすりもしていないのは残念です。『5センチ』は絵の綺麗さという点が特にウリでしたが、その点では『鉄コン筋クリート』と同年度になってしまったのが不運だったかもしれません。

ところで、受賞作等は東京国際アニメフェアで初めて発表されるのかと思っていたら、2月末に既にリリースされていたんですね。

東京国際アニメフェアブログ「TAF2008 アニメアワード・功労賞受賞者発表!大賞はヱヴァ新劇場版!

この公式サイト、2月に決めておきながらアニメアワードのページには未だ掲載がなく、表彰式の詳細もここに掲載すると言っておきながらそのまま。このやる気のなさは問題です。

映画「空の境界」が全上映で満員札止め

映画「空の境界」が全上映で満員札止め(Slashdot Japan)

あのテアトル新宿で大行列だそうです。なんだか気になりますねえ。

ちなみに、たまたまモデレータだったこともあってコメントしなかったけれど、『秒速5cm』じゃなくて『秒速5センチメートル』だぞぉー

後から修正主義

ブログを公開するには「あきらめ」が必要だ

 紙の媒体とくらべ、消費のサイクルが速いブログ記事は、内容もさることながらスピードが命だ。「書き直せばもっとよくなるはずだ」と思っても、思い切ってアウトプットしてしまう勇気も大切である。

完全主義者はとかく、「非の打ち所のない最高のものを作ってみんなを驚かせよう」なんて考えるもの。

「パーフェクトなパッケージを作り、完成したらあとは見てもらうだけだ」

だがその発想はブログには合わない。

記事をいったんオープンにしても、あとから書き直すなんていくらでもできる。逆に読んだ人から感想をもらい、それに触発されて新しい何かを書き足すのだってOKだ。読み手とのコラボレーションって、いかにもブログらしい。

こういう考えでいてもらえればこちらとしては有り難いですけどね。なにしろうちのコンテンツは修正に次ぐ修正なので。

とはいうものの、以前に来て頂いてそのまま去っていってしまわれた方が誤解を抱えたままになってしまうのではないかという点は、やはり気になっています。マイクロソフトなんかは製品の開発にこの考え方を適用してるみたいですけど、付き合わされる方はたまらんです。この辺りは適材適所を考えてやらないといけませんね。