昔紹介した久住昌之のエッセイ集の漫画版という位置づけの本。
久住節を堪能するという意味ではやはり原作のエッセイ集の方がいいと思うけれど、こちらの方が気楽に読める。
あの『釜石の石割桜』もマンガ化されている。
ちなみにこの石割桜はどこにあるのか。可能性は二つあって、一つは釜石市の石應禅寺。文中の酔客の話からするとここの可能性が高いのだが、ただネット上で調べる限り、ここに桜の木はあっても石割桜があるという話は存在しない。
もう一つの可能性は、釜石市内の橋野高炉跡。ここには確かに石割桜があるが、ただ車で1時間近くかかる山の中であり、とてもとても野武士が朝食前に早起きして見に行けるような場所ではない。
基本的にはこの話はフィクションであって実在するものではないということかも知れない。