引き続きプレイ。
ストーリーの基本構成はepisode 1~2と同じ。ただし、このループでの重要な新展開として、絵羽が黄金を探しだすことに成功して魔女の座を引き継ぎ、事件からの唯一の生還者となったこと(てっきり一人でも黄金を探し出せば連続殺人はそこで中止されるのかと思っていたが、そうはならなかった)、赤文字で「島内に親族及び使用人の都合18人以外はいない」こと及び「物語の終盤の殺人で、既に死亡したとされていた人々は確かに死んでおり、かつ生存者の中に犯人がいないにも関わらず、当該他殺は魔女又は人間によって行われた」ことが明らかにされたこと、そして今まで親族会議の欠席者として登場しなかった唯一の親族、縁寿が今回の結末でついに登場して新主人公となり、ベルンカステルによってベアトリーチェに対抗する魔女(!)とされたことなどがある。
上述の赤文字の内容は、それが真実なら人間犯人説からは矛盾しているとしか考えられない。こうなると人間説を維持するには語り手の問題しか残らない。いま思いつく説は、そもそもメタ世界も含めた包括的な語り手がいて、彼・彼女が犯人なので赤文字部分も含めて事実をゆがめて伝えているといったところか。メタ世界の出来事も含めて全部読者に報告できそうな立場にいるのは、現実世界の人間には今のところ戦人しかいない。もともと戦人は3つのループの中で終盤まで共通して生き残っている唯一の人物で、怪しいと言えば怪しいのである。今回戦人犯人説は赤文字ではっきり否定されたが、赤文字自体戦人が報告しているのならそれに意味はない。メタ世界の戦いは戦人の創作なのか。戦人を犯人として告発するためというのが今回今頃になって縁寿が登場した理由なのかも知れぬ。そうすると第4話からは語り手が変更されるということなのか。
戦人が犯人でないにしても、今一つ二人とも何をやりたいのか、どういうルールなのか、どうにもよくわからなかったメタ世界の推理合戦が、縁寿の登場で仕切りなおしてくれるのなら、それはよかったと思う。