わざわざAndroidカテゴリを作っておきながら結局一記事しか書いていなかったまま、先日ついにSharp製Android 2.3.3端末、SH-12Cを機種変更した。
このSH-12C、使い始めた頃はそれほど不満もなかったのだが、RAMがたった512MBしかなく、いつしかメモリ不足で1日1回は事実上フリーズするようになり、ほとんど使い物にならなくなっていた。始めそれなりにつかえていたのに慢性的なメモリ不足に変化した原因としては、途中からインストールすることになった「Google Play開発者サービス」あたりが怪しいのではないかと睨んでいるが、確証はない。どちらにしても、この機種のRAM容量にはあまりに余裕がなさ過ぎた。
また、この機種はプリインストールアプリがむやみに多く、起動に異常に時間がかかった。以前fsckでも掛かっているのかもしれないと書いたことがあったが、SH-12CをUSBで開発マシンに繋ぎ、logcatを表示させながら再起動してみると、そうではなくて、プリインストールアプリの初期化に時間をとられていることは明白であった。Androidのバージョンは2.3.3なので、プリインストールアプリを無効化することもできない。辞書アプリなど役に立つものもあったのだが、基本的にはもっと絞るべきであったと思う。
この機種のファームウェアには、接続したSDメモリ上のファイルシステムが破壊されるという致命的なバグがあった。その上、ファームウェアを自動更新する設定にしていてもなぜか更新が掛からなかったため、そのバグの修正版が出ていたにも関わらず長期にわたって古いバージョンを使い続けることになり、実際にSDメモリ上のファイルが破壊されてしまった。また、これはこの機種に限らないようではあるが、セキュリティアップデートなどの配信はほとんど行われた記憶がない。
この機種は3Dカメラ・3D表示がウリの機種であったが、結局3D対応機種はこの機種限りでフェードアウトしてしまい、3Dを活かしたアプリはほとんど使えないままであった。
以上の理由から、SH-12Cは失敗機種であったと評価せざるを得ない。次の機種はSHARP製を避けることにした。