WOWOWにて鑑賞。
- ノルマンディー上陸作戦を連合国側・ドイツ側の複数の軍人の視点から描いた作品。
- ノルマンディー上陸作戦というとやはり『プライベート・ライアン』(の冒頭)と比較してしまうが、『ライアン』では強烈だった上陸時の悲惨さの描写は控えめで、兵士の戦いぶりがどちらかと言えば英雄的に描かれている。
- また、『ライアン』が単一視点なのに対しこちらは多視点で、相互にあまり影響を及ぼさないエピソードを複線的に混ぜ合わせたようなタイプのシナリオなので、その分ドラマとしてのまとまりは悪い。ただ、ストーリーの本筋は全体としてドイツ側の犯した失策(ハマルティア)を説明していると解釈できなくもなく、そう考えればドラマとしての最低限の形式は整っていると言えよう。
- CGもない時代の映画としては大変な労作。ただもう少し尺は短くてもよかったと思う。