WOWOWにて吹き替え版で鑑賞。
- 2011年公開の西部劇。コーエン兄弟監督。1969年にも同じ原作が映画化されている。
- 主人公の少女をはじめ役者の演技はよくできている。
- 例によってシナリオについていうと、この話にはテーマ、テーゼがない。ゆえに観終わった後の「中身のなさ感」に強烈なものがある。その他の点の出来がまずまずなので余計に残念。西部劇だとこういう娯楽性一本やりみたいな話は多いけれど、やっぱりとってつけたようなものでもいいから物語には全体を貫くテーマと、結末において示されるテーゼ、教訓がないとまずいのだ。それがはっきり確認できるという意味で反面教師として貴重な作品。
- また、この話のように追跡する側に視点が置かれると、どうしてもサスペンス性に欠けるため、話の駆動力が弱くなる面がある。
50点/100点満点