NHK BSPにて久しぶりに再見…だと思うのだけど、ほとんど覚えてなかった。
- 強盗団(ワイルドバンチ)の一味が、いろいろあった末、最終的には仲間のためにメキシコ軍のマパッチ将軍一味に戦いを挑み、散っていく話。サム・ペキンパー監督。
- 基本的には西部劇であり、銃撃戦が見どころである。特に最後の銃撃戦は機関銃が乱射される壮絶なシーンである。『ランボー』(1982)あたりからのハリウッドの撃ちまくりアクションの源流はこの辺なのかなあと想像されないでもない。ただ、『俺たちに明日はない』のラストにも似た風味のシーンで、こちらは公表年が2年遡る1967年なので、本当の源流としてはこちらを挙げるべきかも。『明日に向かって撃て!』(1969)の結末とも(実は結末以外も)かなり似ているが、公表年は同じである。
- 脚本面では、とにかくかつてワイルドバンチの一員だったが今は彼らを追う立場となったソーントンの筋が本筋とすがすがしいまでに無関係なのを特筆すべきであろう。つまり、彼がいてもいなくても同じ結末が生じたに違いない。TV放映の際はどうぞカットしてくださいと言わんばかりである。同じペキンパー作品で『ゲッタウェイ』も3つ巴型の話で、これもまた脇の筋がやたらと目立つ割に本筋との絡みがよくわからないプロットであった。3つ巴はシナリオの地雷なのだろうか。
- とはいうものの、最後の銃撃戦に至る経緯は確かに彼らを格好良く見せるに十分であった。やはりドラマはこうでないとね。
60点/100点満点