SH-12Cアップデート

 Android携帯導入しました。DocomoのAQUOS PHONE SH-12Cです。
 というわけで、このカテゴリではそのネタを扱っていきます。

 さて、7月21日付でソフトウェアアップデートがアップロードされました。

AQUOS PHONE SH-12Cのソフトウェアアップデート情報

 基本的な更新内容はここにある通り、エリアメール(いわゆる緊急地震速報など)への対応です。カタログなどでは7月~8月に対応予定と告知されていたもので、ドコモのAndroid携帯としては初の対応だそうです。
 アップデートは大抵の場合自動で行われることになると思いますが、[設定]の[端末情報]の[ソフトウェア更新]のところから手動ですぐに行うこともできます(なお、[メジャーアップデート]はAndroidのバージョン自体を上げる場合に使うので今回は違う)。最大の注意点は、Wi-Fi接続中だと更新をダウンロードできないということです。手動更新を行わない方の場合、Wi-Fi環境にいる時間の割合が大きいといつまでたっても自動更新されないままアップデートの存在に気付かないということも考えられます。
 エリアメールについて何の説明書もないのですが、アップデートが済むと、アプリケーションの一覧画面の中に「エリアメール」アプリケーションが追加され、そこで受信済みエリアメールの確認ができます。もっとも、今のところ一通も配信されていませんので何も確認できません。また、同アプリケーションの画面からMENUボタンを押下するとエリアメールを受信するかどうかなどについての設定ができます。ただ、デフォルトで受信するように設定されていて、通常は特に何も設定する必要はなさそうです。
 このエリアメール、最新のフィーチャフォン(いわゆるガラケー)のエリアメールに比べると、古い規格(CBS)に基づいているために、届くのが2秒程度遅いそうです。

 その他の変更点は次の通りです。

  • 気付いた限りでは、これまでステータスパネルの自動同期ボタンが機能していなかったのが、今回のアップデートで機能するようになったように思われます。
  • 起動時間が劇的に短縮されたという報告もあります。アップデート後確認したところ、当方では、起動時間が1分20秒程度で済むときと、2分10秒程度かかるときがあります。アップデート前を測っていなかったのでどの程度速くなったかはよくわかりませんが、それよりずいぶんバラ付きが大きいなと思います。長期間電源をOFFしていないと、次回起動時にfsckでも走るのかもしれません。
  • [設定]-[ワイヤレスとネットワーク]-[モバイルネットワーク]-[ネットワークモード]を[3G/GSM(自動)]から[3G]に変更すると電池の持ちがよくなると言われておりますが、このアップデートでこの設定が元に戻ってしまうとの報告もありました。当方でも確かにそのようになっておりました。

Ubuntu 11.04でログイン時の「*** /dev/sda1 will be checked for errors at next reboot ***」が消えない

現象

 Ubuntu 11.04が稼働しているマシンにsshなどでログインしたとき、初めに表示されるメッセージの中に「*** /dev/sda1 will be checked for errors at next reboot ***」という警告が表示される(「/dev/sda1」の部分は環境によって異なる)。しかし、再起動してもディスクのチェックは行われず、再度ログインするとこの警告も再度表示される。

原因

 /etc/fstab中の当該パーティションについての行のpass列(行の最後)の数値が0に誤設定されているため。

解決方法

 /etc/fstab中の当該パーティションについての行のpass列の数値を、それがルートパーティションなら1に、それ以外なら2に修正する。

補足

 ユーザがパーティションを/etc/fstabに手で追加したときに時折起こるミス。ほかの行のpass列はほとんど0に設定されているので、それにならって漫然と0に設定してしまいがちだが、それは間違いなのである。0に設定されているのは、それらがswapやprocなどの特殊なパーティションでfsckが必要ないからである。

 なお、正常にfsckが走っても、起動直後に少しの間このメッセージが残ったままになることがある。この場合、放っておくといつの間にか消えている。

参照

サーバOS入れ替え

 このサーバのOSをRedHat 8.0(なんと2002年リリース!)からUbuntu 11.04へ入れ替えました。同じLinux同士とはいえほとんど一から設定をやり直していて、不具合があるかもしれませんので、お気づきの点がありましたらお知らせいただければ幸いです。
 ついでにHDDをSSDに変更しましたが、このブログの速度は速くなってないようです。WordPressの遅さはDBアクセスでなくPHPで処理している部分が原因なので仕方ないですね。
 また、この機に、ある種のブラウザやプロキシサーバなどからされることのあったページの先読みに対する制限を厳しくしました。ページの右側にいろいろとあるリンクを一斉に先読みされた場合、単にページを表示させるだけでもやたらと重たいWordPressは非常に脆弱で、何も制限していないと、あっという間にload averageが10くらいに上がるとともに、メモリを食い尽くして一時的にブログがダウンしてしまいます。そこで、WordPressのページについてはIPアドレスごとの最大許容同時接続数を3に制限しました。
 ただ、ふつうの環境で閲覧されている方にはこの制限が問題になることはないはずです。そもそも、HTTP/1.1の最大接続数は2ですから。また、こちらでテストした限りでは、FirefoxにFasterfoxを入れて先読み機能を有効にしていても、このブログでは先読みは起こりません。おそらく?が入っているURLについては先読みしない仕様なのだと思われます。

『インセプション』(吹き替え版)

  • WOWOWにて久しぶりに再鑑賞。
  • はじめ字幕版を見ていて、あまりに情報が足りなすぎる、怪しいぞと思ってこちらも見てみたら……案の定。情報量が違いすぎる。クリストファー・ノーランの映画は吹き替えで見よ、という貴重な教訓を得た。
  • とはいえ、それでもやっぱりわかりにくい面が残るのは確か。ノーラン映画全般に言えることだが、重要なことはエピソードの形にして念押しするという普通の映画に見られる配慮が足りない。尺が足りないからだろうが、セリフでサラリと説明して終わり。その結果一つのセリフの重要度が上がり、字幕の翻訳の過程で情報を削ってしまうと意味が通じなくなる。
  • ノーラン映画のもう一つの特徴は、展開の意外性を重視しすぎるあまり、人物の意図が事前に十分示されないままに話が進むので、観客が、視点を持っている人物と立場を共有して次の一手を考え、その結果に人物と共に一喜一憂するという楽しみがスポイルされていること。別の言い方をすれば、(撮影技術上でなく脚本技術上の)視点という概念について意識が弱い。だから、どうしても人物への感情移入が薄くなる。この作品でもやはりそういう傾向があった。この話の場合、一応主人公のコブの視点で話が進んでいるように見えるが、実のところ、コブの身の上については観客に開示されていない秘密が多すぎるので、彼に感情移入できるような構造になっていない。それならむしろ一貫してアリアドネの視点で話を進めるべきだったろう。彼女には別に隠されるべき秘密がないのだから。
  • 渡辺謙の吹き替えを本人がやっているのが面白い。その他はプロパーな声優が演じているが、比較するとやはり渡辺謙の方が上手い。俳優の吹き替えと言えば、『Mr. インクレディブル』の吹き替えも出来が良かった。

孤独のグルメ「三鷹のお茶漬けの味」

SPA!第60巻第24号(7/5・7/12合併号)掲載

  • うーん。
  • テーマが(ネットでは特に有名な)ハンバーグランチの回と被ってることもあってか、展開に意外性が欠けている。
  • 人物の行動の動機がぎこちない。
  • 飛行機のパイロットは3日乗らないと腕が落ちるというが、漫画もこんなに間隔があくといろいろと問題が起こるのではないだろうか。

+1

 ご覧のとおりGoogle +1に対応させました。ついでなのではてブにも対応させました。
 Google +1はこちらのGoogle +1 for wordpressプラグイン、はてブはこちらのSocial Bookmarking JP WordPressプラグインを利用させていただきましたが、別々のプラグインなので2段になってしまってるのがちょっとイマイチですね。

NTFS上のファイルの作成日時と最終更新日時が正しくなくなる場合

 もちろんそういうユーティリティでいじった場合を除く。

作成日時(CreationTime)が正しくなくなる場合

  • 別ボリュームへ移動した場合。その移動の日時に設定される。KB299648
  • 同名のファイルを削除直後に再作成した場合など。いわゆるトンネリング。その直前に削除したファイルの持っていた作成日時に設定される。ドロナワ式対策の大好きなMicrosoftらしいとんでもない仕様だ。KB172190

最終更新日時(LastWriteTime)が正しくなくなる場合

  • Win32のCreateFileMapping(), MapViewOfFile()や、そのラッパーである.NET Framework 4.0のSystem.IO.MemoryMappedFilesを使って、メモリマップトファイルとして書き込みをした場合。最終更新日時は更新されない。調べた限りではこの仕様はドキュメント化されておらず、別に原因のある可能性もなくはないが、検証用プログラムを作って試した限りではそうなる(追記: 英語版MSDNの最新版には記述があった)。SQL Serverのバックアップ処理がこれをやっているらしく、バックアップファイルは、そのサイズが最後に拡張された日時が最終更新日時として設定されているようだ。バックアップ処理にどの程度の時間がかかったかを調べる際に実に紛らわしい。
    なお、posixのmmap()には、マップされたメモリ領域への書き込み以降(かつmsync()が呼ばれたならその呼び出し以前)の時刻でst_mtimeが更新されるという記述がある。posixサブシステム(SUA)からmmap()を呼ぶとどうなるか興味があるが未検証。

WordPress 3.1.2

 遅ればせながら3.1へとアップデートしたが、意味もなく重たいブログシステムだったはずのWordpressが、若干ではあるが軽くなっている……? 記事の表示が今までよりは速い。

『星を追う子ども』

新海誠 最新作 「星を追う子ども」 制作ブログ

 ついに完成披露試写も終わり、5/7から公開だそうです。
 この制作ブログ、開始時から追っかけてたんですが、当然のことながら内容についての言及はなく、読んでる側としてはどうも盛り上がらないというか、やはりこの手のものは、公開後その作品を気に入った人が遡って見られるところに意義があるのだなという認識を新たにした次第です。
 そんなわけで内容については正直未知数ですが、少なくとも新海監督の演出技術については、いままで初歩的な問題もまま見られたとはいえ、明らかに作品ごとに改善しているのがみられるので、今回は結構いけるのではないかと想像しております。
 一方、新海監督の脚本は、これまでの作品では、いったん地の文を持った小説として書き下してから脚本化するという手法から、誰の視点で語るかがぶれにくくその意味でしっかりしたプロットを持っていましたが(出来事そのものを記述した「ハコ」から直接脚本にするとどうしても視点という観点が軽視されがち)、その一方で、中身が心理描写に偏るので、行動よりナレーションが優位に立つ傾向もみられました。今回の作品ではどうなっているでしょうか。

 美術面は定評がありますので当然心配ないものと思います。