よつばと!人物配置の変遷メモ

物語開始時点

母親代わり
風香
遊び友達
恵那
からかい役・トリックスター
あさぎ
あさぎを片思いする
ジャンボ
祖母代わり?
綾瀬母

この時点では、あさぎ-ジャンボの関係が物語を動かす軸の一つとなることを意図していたものと思われる。

2巻

品が良すぎてキャラ立ちの悪い恵那に代わってみうら登場。みうら-ジャンボの軸が発生。
綾瀬父登場。こちらも存在感は薄い。

3巻

虎子登場。あさぎがよつばをからかって遊ぶときのフォロー役。

4巻

あさぎ-虎子コンビが成功したためか、あさぎ-ジャンボの軸は消滅し、みうら-ジャンボの軸が前面に出る。

5巻

天敵ヤンダ登場。

7巻

母親代わりとして(といっても本人はそこまではっきりとした考えは持っていないだろうが)よつばの遠出には大体同行する傾向があった風香だが、夏休みが終わったため牧場には行かず。代わりにヤンダが。女っ気のないエピソードは今後の試金石か。

しまうー登場だが今のところ位置づけ不明。風香が母親代わりといっても、よつばの身の回りの世話はとーちゃんがするので、遠出もできなくなった風香についてはそろそろネタ切れ、あさぎに対する虎子同様に今後はしまうーと絡ませるつもりかも知れない。また、糸電話のシーンはとーちゃんとの関係に何か変化を起こす意図を示唆するものか。

いずれにせよ、読者の人気も高い風香の扱いがどうなるかが今後の焦点。

マンガレビュー

最近ネタもないのでマンガの寸評でも…

「アクション」2008/5/20号

第一話はだいたいこちらで読めます。他の出版社もコレやってくれないですかね。

漫兆DX作『中野の犬たち』
この前この人の入選作を見たときはいくらなんでもこれは…と思ったけれど、これは意外とイケてるかも。
福満しげゆき作『うちの妻ってどうでしょう?』
前回と違って今回は正統派。やっぱりこのマンガはこうでないと。
はやせ淳作『駅弁ひとり旅』
相変わらずドラマに乏しいし、かといってオタク的知識の深みも足りない。
郷田マモラ作『サマヨイザクラ』
人物がステレオタイプ的だし、裁判員制度を「説明」しようとしているところが鼻につく。「企画制作: 最高裁判所」と付け加えたくなるような国策マンガ?
武富健治作『鈴木先生』
どうにも重たすぎて苦手。絵と内容とどちらかだけでももう少し爽やかにできれば…
こうの史代作『この世界の片隅に』
前回、雲の生成過程を蕩々と説明していたお父さん。他人事とは思えず心配です。

「ビッグコミックスペリオール」2008/5/23号

三田紀房作『マネーの拳』
マニュアル本を鵜呑みにする世代に贈る「起業の必勝法」。ドラマとしては手堅い感じなのだけれど、こんな子供だましに熱くはなれないですねえ。
乃木坂太郎作『医龍』
教授選なんてもう忘れてた。もっと大ゴマを減らして展開を速くした方が。
久部緑郎作『ラーメン発見伝』
展開はすごくベタなんだけど、その分安定感は抜群のマンガ。葉月の妹というアイデアはなかなか面白いと思います。
小山ゆう作『あずみ』
なんと単行本はもう45集が出るとの由。ストーリーはワンパターンではあるんだけれど、つい読みますね。
星里もちる作『光速シスター』
導入部はとりあえず終了、連続掲載もひとまずここまで。もう少し読みたかった。
こやす珠世画『相棒』
単なる推理モノってやっぱりドラマが薄っぺらいです。第一話はまあまあだったんだけどなー。
谷澤史紀作『電柱なんか見ないで!』
女の子の絵が、ちょっと古風な感じはするけれど、可愛いですね。あとエロいシーンはやっぱり本職?だけあって上手いです。
ロドリゲス井之介作『世界の中心でくだをまく[仮]』
このマンガ、初めの頃は話のテンポというか、コマ割というか、語りの基礎技術みたいなところがメチャクチャで、どうなってんのと思ったのだけれど、武論尊が出てきた頃からぐんぐんと改善。おっ、これは伸びるかなと思ったら、その後武論尊が出てこなくなった頃から退化を始め、今では初めの頃に逆戻り。これって、編集さんにも責任あるんじゃないですか。
福田幸江シナリオ・倉田よしみ画『味いちもんめ~独立編~』
『マネーの拳』よりこっちが好きです。

「ビッグコミック」2008.5.25号

九和かずと作・はしもとみつお画『築地魚河岸三代目』
原作者が変わってからやはり以前の切れ味はなくなってしまったけれど、徐々に進歩してきていると思います。
さいとう・たかを作『ゴルゴ13』
「たのしくまなべる マンガ『世界の政治・経済』」こと『ゴルゴ13』。回によって出来映えにかなり差があるが、今回は宝石業界がテーマ。まだ前編なので評価は下せないが、さてどうなりますか。
小林よしのり作『遅咲きじじい』
本来の小林よしのりらしいギャグマンガ。この雑誌に載っているということに微妙な違和感はあるけれど、悪くないと思います。
いがらしみきお作『かむろば村へ』
この作品、第一話を読んだとき、連載漫画としては珍しく、明確な構成とテーマ・結末を持った一つの物語を描こうとしている感じがして期待していたのだけれど、そういう観点からすると最近話があまり先に進んでませんね。いや、進んでるのかなあ。そういうところは『SS』なんかと感じが似てるので、結末をきちんとしてくれるのかちょっと怖いです。

カリオストロの城

TVでやってたので久しぶりに見てしまいました。

カリオストロは、ルパンが常に他の登場人物の上を行く(あまりピンチに陥らない)というルパン三世のストーリーの基本線を少し外しているところがあって、昔からあまり好きではありませんでした。今回見直してみて、よくできてはいるけれども、やっぱりこれは私の知っているルパン三世じゃなくて、あくまで宮崎駿独自の世界観で作った物語にルパンの方を当てはめた作品だなという感じがしました。ところどころラピュタに似ているように感じられる面があるのもいかにもです。もっとも、私の知っているルパン三世というのは赤いジャケットのルパンなのですが、Wikipediaの記事によると、緑のジャケットを着ていた頃のルパンのTVシリーズ後半は宮崎駿が演出していて、カリオストロのルパンもそれに沿ったものなのだそうで、どっちのルパンが本来なのかについては議論の余地があるようです。

それと、アニメとしては映画的といっていいカリオストロの演出ですが、それでも今日的な目で見ると、宮崎駿の作品って昔はかなりアニメアニメしてたんだなと感じられました。からくり仕掛け満載の城という設定からしてそうなんですが、まあこれはルパン三世だからと無理矢理納得するにしても、セリフなんかも相当クサい。最後の銭形警部の有名な決めゼリフも今だったら厳しいのでは。まあこれは演出というか脚本のほうですかね…

弁護士の九頭(くず)

今週の「ビックコミックオリジナル」2008.5.20号掲載の『弁護士のくず』64話で、九頭が反対尋問で誘導尋問したのに対し検察官が異議を述べていますけれども、誘導尋問が禁止なのは主尋問であって反対尋問では許されているはずでは。

コレ、安易なTVドラマなどではよく見られる間違いと言われてる点なんですが、この作品は弁護士が監修しているはずなんですよね…

「コンテンツは無料」の時代にいかに稼ぐかを考える

「コンテンツは無料」の時代にいかに稼ぐかを考える

確かに最近の流れからすると、コンテンツの違法コピーとそれに押された無料化の流れはもう止められないのではないかという気はします。

そうするとどうなるか。

音楽についていうと、多分アイドルのように確実にCDやグッズを買ってくれるファンの付く業態が主流になってくるのではないかと見ています。楽曲の良さは、まったく重要性を失うとまではいかないまでも、二義的なものになり、相対的に軽視されるようになるでしょう。要するに、音楽業界は、80年代のアイドル歌謡の時代と大差ない状況に逆戻りするのを余儀なくされるのではないでしょうか。Perfumeなどは、その先駆けなのかも知れません。

アニメや映画などもおそらく似たようなもので、キャラクターの魅力に訴えるものが中心になるものと思われます。実写映画でいえばアイドル映画とか、アニメならいわゆる萌え系など。そういったものが中心になる。元々そういう傾向はありますが、それがさらに強化されるでしょう。ここでも内容は二の次ということになります。

とにかく、客の側がコンテンツ自体に金を出さない以上、コンテンツ自体の質は下がります。

個人的にはそれは残念なことだと思います。ではどうすればいいか。

例えば、ネットの世界にも著作権の補償金制度を導入するということが考えられます。YouTubeなどの「指定設備」及びWinnyなどの「指定プロトコル」に係るトラフィックに対して従量で補償金が掛かるというようにする。ISPが加入者ごとにトラフィックの状況を計測して、加入者から月々のISP利用料と同時に徴収することにするのがいいでしょう。これなら海外のサイトにアップロードされるような場合にも網をかぶせられます。課金システムの構築はやや面倒ですが、補償金の10%程度は手数料としてISPに配分することにすれば、従量制を導入したくてたまらないISPは実質的にそれと同等の効果を持つこの案に喜んで賛成するはずです。収入増だけでなくトラフィックを抑える効果もありますしね。YouTubeなどの側にしても、直接の出費はなくて済むので、受け入れやすい案ではないでしょうか。それに、アマチュア作品にもいくらかの金が回ってくることにもなります。

指定設備の決め方については、基本的に指定設備でないサイトでの著作権侵害については、プロバイダ責任法が適用されないが、指定設備については適用されるということにしておいて、運営者の側から申請して指定設備となることが可能という制度にしておけばいいでしょう。指定設備でない場合、著作権侵害に関する過失の立証責任をサイト運営者側に転換するのもいいかも知れません。また、ファイルアップロードができるなど一定の要件を満たすサイトの場合には、権利侵害を証明すれば著作権者から指定の申し立てもできることとします。

より新しい投稿?

今このブログで使っているのはWordPress 2.5.1ですが、一覧形式で表示中に下部に「より新しい投稿」と表示されるリンクをクリックすると、実際にはより古い投稿が表示されます。変ですね。

WordPressアップデート

WordPressを2.5にアップデートしました。
閲覧画面はほとんど変わりありませんが、管理・投稿用画面は大分変わりました。
形式段落の頭にある空白が消えてしまうバグが解消されているかと少し期待したのですが、直っていないようですね。

光速シスター

今週の『ビックコミックスペリオール』で、以前紹介した『スイーツメモリーズ』の作者星里もちる氏の新連載『光速シスター』が始まりましたが、主人公が聖地巡礼マニアという設定になってます(アニメじゃなくてドラマのですが)。うーむ、これは作者が時かけのコミュニティにかなり近いところにいることの証では…などと思ってしまうのでありました。別にロケ地巡りするのは時かけファンだけじゃないですけれど、『スイーツメモリーズ』のことがありますので。

# 後から星里氏のページを見つけたのでリンクしました。「元アニメの撮影マン」なんだそうです。
# なるほどそれで…

この話の冒頭で、巡礼に来ていた主人公は、その後宇宙人の起こした爆発に巻き込まれて死にかけるのですが、この辺りは『ウルトラマン』の第一話が元ネタでしょうか。

# 追記。「光速エスパー」なるTVシリーズが存在したとの指摘あり。冒頭はどうなんだろう、同じなのかな…

まだ第一話なのでなんとも言えない部分が大きいんですが、星里もちるという人は女の子との関係をほんわかとしたコメディタッチで描くのは相変わらず上手い人です。ただ、長編SFでやってくつもりなら、SF的小道具はもう少しきっちり描きこんだほうがいいかも知れないですね。 そういうところが弱いと、SFの要素はオマケで本題じゃないんだと取られますので。時かけも時の回廊は格好良かったですし、SFではこういうところは視覚的な見せ場の一つでもあるので大切にした方が。って誰に向かって言っているのやら

それと女性の同僚に対する上司の小言に主人公が割り込むシーン、あれだと、上司に楯突いたとか女性をかばったとかということにはなりそうもないと思いますがどうでしょう。

桜の舞い散る季節

○桜の舞い散る雨上がりの通学路(午後)
ランドセルを背負った遠野貴樹(11)と篠原明里(11)が、桜の木を見上げている。明里の手には閉じた傘。
明里「ねえ、秒速5センチなんだって。」
貴樹「えっ、何?」
明里「桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル。」
貴樹「ふうん…アカリ、そういうことよく知ってるよね。」
明里「ふふん」
と、少し得意げに笑う。
二人は並んで歩き出す。
明里「(落ちてきた花びらを手に取って)ねえ、なんだかまるで雪みたいじゃない?」
貴樹「そうかなー」
明里、駆け出す。
貴樹「あっ…ねえ、待ってよ!」

○小田急線の踏切
踏切にも次々に桜の花びらが落ちてきている。警報機が鳴り始めたところへ明里が駆けてきて、閉まりかけの遮断機の下を向こう側へと通り抜けていく。遅れて駆けてきた貴樹は遮断機に遮られる。
貴樹「アカリ!」
明里、向こう側で立ち止まり、貴樹の方を振り向く。手にしていた傘を差し、くるりと回って見せて
明里「タカキくん、来年も一緒に桜、見れるといいね!」
と微笑みかけるが、そこへ電車がやってきて、明里の姿は見えなくなる。

○タイトル「桜花抄」

以上、『秒速5センチメートル』のファーストシーンでした。
というわけで、今まさに『秒速5センチメートル』の季節ですね。

# ちなみにmixiによると、ラストシーンは2008年の春なのだそうです。